mutio 徒然

片足靴下猫のむちおとの生活。猫と映画と洋服が好き。 

みちのく、燦々と。

1年越しのみちのく紀行。
やっと最終回に手を付けます。

高台に進むと、道沿いに廃車がずらっと置かれていました。

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バイクや車は、原型をとどめない姿になっています。
普段街中で見る乗り物も、ただの鉄の塊。こんな風になってしまうのですね。

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陸に上るとは彼らも思わなかったでしょう。

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下の写真は、地元の写真家さんが撮られた物のようですが
ほぼ同じ構図で撮影した私の写真との比較のため、拝借致しました。

震災前の南三陸町

旧志津川町

こちらも拝借。
海と山に囲まれ、緑豊かな土地。
人々がのんびり穏やかに暮らしているのが伝わってきます。

旧志津川町2

昨年の3月撮影の南三陸町。
震災から2年経ってまだこの状態。

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海の近くに建物が1つだけ残っています。

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ここから以前の町の姿を想像できる人がどれだけいるでしょう。
自然だけはそのままです。
あれから1年経った今は、工事が進んでいるのでしょうか。

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むちおさん、ホワイティ号でちょっとお留守番お願いね。

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仮設の商店街、「南三陸さんさん商店街」でお昼ご飯。
こちらは昨年度、経済産業省の選定する「がんばる商店街30選」に選ばれたそうです。

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海の幸がたっぷりの「キラキラ丼」を頂きました。焼きそばは、、箸休め?

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こちらの食堂の店主であるご婦人に、いろいろな話を聞くことが出来ました。
50年営んでいた食堂兼住居は、津波で流され「箸一本」残らなかったそうです。
避難していた東京で、することがないので建設中のスカイツリーの周りを
一日中ぐるぐる回っていたという話が、とても印象に残っています。
やっぱり地元に戻りたい。生まれ育った土地が自分のいる場所だと。

仮設住宅に住んでいるけど、もう元の場所には家は建てられない。
でも高台の土地は行政から提供されるわけではないので、買わなければいけない。
購入しても規制があって、まだしばらく建てられそうにない。
高齢の自分が生きている間に、新しい家に住むことが出来るのか。
抱える不安をひとしきり口にされた後、「でもまた店を開くまで頑張るの。」
笑顔でそうおっしゃられました。チリ地震も乗り越えたんだと。
東北の人の持つ、芯の強さ、逞しさがあれば
いつか町はよみがえってくれるだろうと願ってます。
それに年配者の持つパワーは、底知れない。。
むち婆もそうでしたが、戦争経験者ってほんとに身体も心も強い。

被災地の住宅事情について少し気になったので
素人なりに色々調べてみたのですが

住宅再建がなかなか進まないのは
復興事業用地の確保が進んでいないことも原因の1つのようです。
自治体が買い取ろうにも、先祖代々の土地のため、所有名義が何代も前のままになっており
権利者調査をすると相続人が数百名に及ぶ場合もあるそう。。
不動産を取得するには、権利者全員の同意がいるので
1つの土地のために、日本全国、もしくは世界に散らばった相続人の所在を調べるなんて
なんたる労力と時間の浪費、、。ここは特例を作るべきだと思うのですがね。
遊んでる土地を、わざわざ相続のたびに名義変更するほうが稀でしょう。

それと個々の資力の問題もありますね。
震災で建物が倒壊したけど、住宅ローンの支払いは残ったまま
生活再建のために、新たに借金を背負わざる得ない、、いわゆる「二重ローン問題」。
無くなった家のローンの支払いがあり、仮設住宅を出たくても出れない。
家を建て直したくても出来ない。
こういう方向けの救済措置として、被災ローン減免制度(正式名称は個人債務者の私的整理に関するガイドライン)が
2011年8月から運用開始されているようです。

簡単にいうと、
被災者の住宅・自動車等ローンの支払い減らしたり免除したりするよ!という制度です。

・制度利用に費用は発生しないよ
・もちろん保証人にも請求しないよ
・最高500万円まで手元にお金残せるよ(義捐金とか)
・私的整理だからブラックリストにも乗らないよ
・だから、またすぐ新しいローン組むことも出来るよ

と、見る限りなかなか出来た制度なのですが利用者があまり伸びていないよう。
当初利用者は1万件を超えると見込まれていたそうですが、
もうすぐ3年目の2014年5月14日現在、成立件数はいまだ950件だそうです。

あくまでも借入先の金融機関と個人との「私的な整理」なので、
申出をしても同意が得られず、成立まで時間がかかっているのかもしれません。
借金減らしてあげるけど、残りは原則5年で返してね!
というのも、ハードル高いでしょうね。
そもそも対象となる方が少ないのかも。

スタート時は金融機関が非協力的だったそうですが、それも改善されてきているようです。
被災者に制度がよく知られていないことも、利用が少ない理由と
考えられているようですが、実際現地ではどうなのでしょうか。
私もこのガイドラインの存在を知ったのは、ごく最近です。
ガイドライン運営委員会が公表している問合せ件数等を見ると
2年と10ヶ月の間の相談件数がたった5096件。
現時点で制度開始の申し出件数は421件(申し出準備中の94件含む)。
入り口である相談の件数自体も少ないように思えますが
相談時に対象水準外とされ、申出に至らない方も多いのでしょうね。
制度の周知不足だけじゃない問題もあるのでしょう。
せっかく出来たんだから、生かして欲しいものです。

もとは阪神大震災後の二重ローン問題を教訓にできた制度。
システムは活用されてこそ意味があるので、形骸化しないことを望むばかりです。

震災後もその土地で暮らしていきたい人。
そうせざる得ない人。
あの大きな災害を経験した人々の生活を
改善するための増税なら仕方ないと思っています。

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何もなくなった町を見て、ここに暮らした人が負ったのは
物的な被害だけではないのがわかります。
見慣れた景色がある日、一変する。
見慣れていた物が何もなくなる。
「復興」と簡単に言えてしまうのは、現地を見ていないから。
ここからどうやって??どう声をかけたらいい?
頑張ってなんてどうして言える?

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生活していくうえで、基盤となる住宅。
避難所生活を強いられている方々が、少しでも早く
「我が家」に落ち着けますように。

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一個人として、私が出来るのは働いて消費してお金を回していくこと。
さ、明日もコツコツ仕事しよう。
1年前は無職だったことを思えば、少しは世に貢献しているのかしら。

~参考としたサイト~
日弁連HPより
「二重ローン問題」
仙台弁護士会より 公的整理との比較表
減免制度と他の負債制度手続との比較表
政府広報オンラインより
「暮らしのお役立ち情報」
NHK特集のアーカイブ。イラスト入りでわかりやすい
NHK「時論公論」
かなり詳しい制度の説明が書かれてます。弁護士さんのブログ
被災ローン減免制度を利用しましょう!
弁護士会作成の広報チラシ。一番簡単にわかります。
チラシ
こういう制度があるんだよと、まずは存在を広めるために書いてます。
私は被災地から遠い地に住んでいるので、実際のところどうなんでしょうか。
いろいろ検索してみたけど、この制度を取りあげているサイトの記事は
古いものが多く、もうすっかり現地で制度は知られていて、
今さらのことなのかもしれませんが。それならそれでいいのです。

とりあえず1年前のみちのく紀行はこれで最終回ですが
私とのつながりは始まったばかり。
自分なりの応援の仕方をこれからも模索していきます。

家はやっぱり賃貸派。
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関連記事
  1. 2014/05/26(月) 21:05:39|
  2. みちのく紀行
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

むちこさんが貼ってくれたサイトを見にいって
私もあらためて知ることが多かったです。

「二重ローン問題」は、被災地の方の大きな問題ですね。
申請しても条件が厳しくて実現しないという方のブログを読みました。
1万件見込んでいたのに、1000件にも満たないということは
制度側の問題が多いのだと思います。
こちらでは「定期的に相談会を開いている」というようなニュースを
テレビで見たことがありますが、
高齢者が出向くということ自体が難しかったりするのではないでしょうか。
あの日から、地域も家族もばらばらになってるとこ多いんですよね。
経済的な負担が少しでも楽になるといいですね。
むちこさん、いろいろ教えてくれてありがとう。

でも自分のこととしては、このニュースもハッキリ覚えていないことに反省。
「忘れない」ということって意識しないとできないことだわー。
むちおさん、まぶしそうな顔していますね。
  1. URL |
  2. 2014/05/27(火) 01:45:55 |
  3. ホワイティ #BzmVHu1g
  4. [ 編集 ]

沢山の人が見てくれるといいね。と思ってポチ押しました。
  1. URL |
  2. 2014/05/27(火) 02:32:18 |
  3. Kotora #-
  4. [ 編集 ]

家人は草刈ボラに行ってるけど。
私は南部鉄ととうふあげを買うぐらいだなあ。

身の回りの知人では
実家が大丈夫だったて言う人は
震災以前に高台移転していたっていう人が4人。
身の回り率にしては高いと思う。

消費税前も駆け込みで
大工さんや資材が不足になってたし
オリンピックでもそう状況になるだろうって聞いたから
オリンピックも反対してたんだけんどもさ。
家を何とかするのが先だろうって思うよ。



  1. URL |
  2. 2014/05/28(水) 22:16:44 |
  3. かまど猫 #-
  4. [ 編集 ]

ホワイティさん

相談会の実施は、確かに定期的に行われているみたいよ。
仮設住宅での出張相談もあるらしいし。
三陸地方は、いわゆる「司法過疎地」と言われていて
弁護士等専門家に相談ということ自体が
一般的ではないよう。高齢者は特に、ちょっと聞いてみようってならないんだろね。
制度のハードルが高いのは事実だし、
本当に大変な人は、公的手続きに及ばざる得ないんだろうよ、、。

それに被害を受けた地域は、農業や漁業を営んでいる人も多かったから
農協・漁協からの借り入れも結構あるらしく
そうなると今後も付き合いを続けていくなら
制度を利用することで、そこから新たな借り入れするには支障があるだろうってことで
断念するパターンもあるみたい。難しいね。

やっと気持ちの整理がついて、さあやり直そうってなった方に
寄りそって支えてあげる社会であって欲しいよ。

  1. URL |
  2. 2014/05/30(金) 22:06:46 |
  3. むちこ #-
  4. [ 編集 ]

Kotoraさん

わざわざどうもありがとうね。
どっかでつながったらいいな
  1. URL |
  2. 2014/05/30(金) 22:08:07 |
  3. むちこ #-
  4. [ 編集 ]

かまど母さん

南部鉄ととうふあげを買うのも
応援の仕方だよ。

私が毎月僅かながら送金してたところから、2,3日前にメールが来てね。
これまで支援金で運営してたけど、これからは独立した団体として自立していくから
もうこれからは支援金いらないよって内容だったの。
ボランティアスタッフが継続的に活動していくには、個々の奉仕精神にだけ頼ってたら
続かないよね。「発展的な解消」となってたからちょっとほっとしたけど。
3年経って、世間の関心も薄れてきてるから
こういう支援団体はいくつも解散していってるんだろなぁ、、。
また違うところ見つけよう。

オリンピックなんか今はいいよ。
順番が逆だろうて。。
  1. URL |
  2. 2014/05/30(金) 22:30:17 |
  3. むちこ #-
  4. [ 編集 ]

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